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2025.09.26
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産後の子宮の戻りの期間|戻りを良くする方法やぽっこりお腹が戻る時期も解説
出産を終えると、女性の身体は少しずつ妊娠前の状態へと回復していきます。
その中でも「子宮の戻り」は重要なプロセスであり、しっかりと元の大きさに戻ることで、次の妊娠や母体の健康維持につながります。
本記事では医学的な観点から、産後の子宮の戻りの期間や回復を助ける方法について解説します。
産後の子宮の戻りの期間
産後の子宮は赤ちゃんと胎盤を支えるために大きく膨らんでいますが、強い収縮を繰り返しながら、およそ6~8週間かけて妊娠前の大きさへと戻っていきます。
これを「子宮復古」と呼びます。
- 産後直後
強い収縮によって出血を止めます。この収縮は「後陣痛」ともいわれ、痛みを感じる場合もあります。 - 産後1週間
出産時の半分ほどに縮小しますが、お腹を触るとまだ膨らみを確認できます。 - 産後4週間
外から見てもお腹がすっきりしてくる時期で、子宮は妊娠前に近い大きさまで回復します。 - 産後6~8週間
ほとんどの場合、子宮は妊娠前の大きさと位置に戻ります。
子宮の戻りが遅れると、悪露(おろ)が長引いたり、感染症や出血のリスクが高まったりする場合があります。
産褥健診をきちんと受け、子宮の状態を都度チェックすることが大切です。
子宮の戻りを良くする方法
子宮の回復を助けるには、日常生活のなかでもいくつか意識できるポイントがあります。
- 授乳を行う
赤ちゃんの吸啜(きゅうてつ)刺激がオキシトシンの分泌を促し、子宮の収縮を助けます。 - お腹周りを温める
腹巻や湯たんぽで下腹部を温めると、血流が促進され、子宮の回復を促します。
過度な温めすぎは逆効果となるため注意が必要です。 - 排泄を我慢しない
尿や便が溜まると子宮が圧迫され、収縮が妨げられてしまいます。 - 適度な運動を取り入れる
分娩後は、医師の許可を得てから歩行や産褥体操を行いましょう。
血流が促進されて子宮が回復しやすくなるほか、早い段階で体力を取り戻すことにもつながります。 - 栄養を意識して摂取する
出産や授乳によって消耗した身体には、鉄分・葉酸・ビタミンCなどが必要です。
貧血予防や体力回復を意識した食事がおすすめです。
産後のぽっこりお腹はいつ戻る?子宮の戻りとの関係
「子宮が元に戻ればお腹も平らになる」と思われがちですが、実際はそう単純ではありません。
子宮自体が6~8週間で回復しても、ぽっこりとしたお腹が解消するまでには半年から1年ほどかかるケースが多いです。
これはぽっこりお腹の原因が子宮の大きさによるものだけでなく、腹筋のゆるみ・骨盤のゆがみ・脂肪の増加・姿勢の乱れなどさまざまな原因が関係しているためです。
- 腹筋のゆるみ:妊娠中に引き伸ばされた腹直筋が離れたまま戻らない状態
- 骨盤の開きやゆがみ:妊娠・出産で骨盤が広がり、臓器が下がることでお腹が出て見える状態
- 脂肪の蓄積:妊娠中に増えた皮下脂肪がそのまま残ってしまった状態
- 姿勢の乱れ:重いお腹をかばうように生活していた名残が残り、猫背や反り腰が癖になっている状態
これらを踏まえてぽっこりお腹を改善するには、骨盤ベルトの活用や骨盤底筋のトレーニング、腹筋を無理なく鍛えるエクササイズが効果的です。
半年以上経っても体型が変わらない場合は、診察を受けることが大切です。
まとめ
産後の支給は6~8週間で元の大きさに戻りますが、体型やお腹の見た目が完全に戻るには時間がかかります。
授乳や適度な運動、栄養バランスのよい食事を続けながら、焦らずに身体の回復をサポートしましょう。