石川県白山市の女性産婦人科医　いこまともみ　です。

妊婦さんなら誰もが知りたい　”安産のコツ”。　今回からシリーズでお話ししたいと思います。

 

安産はお母さんのためだけではなく、赤ちゃんのためでもあります。

お母さんと赤ちゃんが無事に元気で迎えるお産、それが安産です。

難産で生まれた赤ちゃんは、生後に呼吸状態が悪くなったりすることもありますので、赤ちゃんに余計なストレスを与えないためにも、妊娠中の体重管理はしっかりとしておきたいものです。

赤ちゃんはとても狭い産道をギュウギュウになって降りてきます。その産道が広い方が赤ちゃんはらくに産まれてきます。

当たり前と言えば、当たり前ですね。

しかし太りすぎてしまうと、産道にも脂肪がつきますので、その分狭くなります。

ただでさえ狭い産道がもっと狭くなり、赤ちゃんが降りてこられずに途中で分娩停止。やむなく帝王切開に…なんてことも少なくありません。

実は、体重管理が上手にできた人に比べて、太りすぎた人は３割ほど帝王切開になる割合が増えます。

体重増加の目安は身長や妊娠前の体重によって変わってきますので、妊婦健診で医師から伝えられる目安値を参考にしましょう。

もちろん痩せすぎもいけません。

太りすぎず、瘦せすぎず、ほどほどに。

なかなか甘いものがやめられない人は、赤ちゃんがらくに産まれてくるためと思えば、そのデザートも我慢できるかもしれませんね。