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石川県白山市の女性産婦人科医 いこまともみ です。
今回は 昨今社会問題にもなっている ”産後うつ” についてお話ししたいと思います。
産後うつの原因は、大きく分けて3つあります。
1つめは育児環境。
2つめは精神疾患によるもの。
そして、3つめが栄養不足です。
1つめの育児環境に問題がある場合は、県から委託を受けた地元の助産師さんなどの協力を得て、環境整備を行います。
育児環境を整えただけで治る人もたくさんいます。
2つめの精神疾患の場合。
精神科の病気は脳の病気であり、遺伝や体質的なものが関係します。
もともと要因があったところに出産をきっかけに発症したケースです。
このような場合は精神科を受診し、薬を飲めば治ります。
治るといっても長期的に薬を飲む必要はありますが、それでも薬が効いて安定します。
問題は3つめの栄養に問題があるケースです。
なぜなら、育児環境を整えても、精神科を受診しても一向に改善しないからです。
向精神薬でむしろ体調を悪くすることもあります。
実はこのケースの患者さんが相当数いて、産後うつ問題が暗礁に乗り上げている状態が今の日本です。
専門医の診療を受ければ治るのですが、全国でもまだ栄養療法に精通している医師は少ないので、産後うつ難民となっている患者さんが大勢います。
こちらに栄養療法を実践されている医療機関をご紹介します。
クリニック・病院検索|栄養療法 実践医療機関|オーソモレキュラー.jp | 栄養療法~薬だけに頼らない根本治療をめざす、心と身体に優しい治療法。 | オーソモレキュラー栄養医学研究所
では、産後うつを予防し治すには、どうしたらよいのでしょうか?
まず良質なタンパク質、ヘム鉄、ビタミンB群を補給しましょう。
そして過剰な糖質の摂取を控えましょう。
とくにヘム鉄は重要で、妊娠中は貧血になりやすく、また出産のときに出血するため、鉄分が失われます。
産後一時的に情緒不安定になるのは、この鉄分損失が原因です。
当院では、入院中からヘム鉄のサプリを摂取してもらっています。
また入院中の食事は、タンパク質が1日で100グラムも摂取できるメニューになっています。
通常成人女性の推奨摂取量は50グラムですので、その倍です。アスリート並みです。
一方、糖質の過剰摂取はビタミンB群の欠乏を招くので、デザート類はあえて控えめにしています。
そして退院後も手軽に栄養補給ができるよう、患者さん全員にヘム鉄、ビタミンB群のサプリをプレゼントしています。
当クリニックは、院長もスタッフも栄養療法に関する知識が豊富ですので、産後うつの治療・予防はお任せください!
また入院中は睡眠不足にならないよう、休めるときにしっかり休んでもらうために深夜の授乳は控えめにしています。
ご希望があれば母児同室もお受けしていますが、基本的には母児別室です。
心身ともにママを休ませることが最優先だからです。
当クリニックで産後うつとは無縁の出産を体験してみませんか?
スタッフ一同、全力でサポートさせていただきます。
【タンパク質たっぷりの食事】
【医療機関専売のドクターズサプリ】