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石川県白山市の女性産婦人科医 いこまともみ です。
今回は 妊娠中のスキンケアについてお話ししたいと思います。
妊娠すると、今まで使っていた化粧品が急に合わなくなったというお悩みをよく聞きます。
妊娠するとホルモンバランスが大きく変化し、刺激に対して敏感になるためです。
これまでなんともなかった化粧品でも、刺激を感じてしまうのです。
化粧品というのは、高額になればなるほどいろんな成分が入っていて、むしろそれが刺激になる場合もあります。
そんなときは余計なものが入っていない、低刺激なものに変えてみましょう。
妊娠中に必要なスキンケアは、なんといっても保湿です。
敏感になった肌には、高価な化粧品をチビチビ使うより、お手頃価格でロングセラーとなっている化粧品をたっぷり使って、十分に保湿する方がよいでしょう。
医師としては…スキンケアはしっかり保湿さえできれば、どれでもいいというのが本音です。
ただし、美白効果のあるハイドロキノン配合の化粧品は妊婦さんに推奨されていませんので、妊娠がわかったら使用をやめましょう。
また妊娠中に使用可能かどうか、質問が多く寄せられるハリやしわ改善に効果のあるレチノール入りの化粧品。
院長もエンビロンのレチノール化粧品を長年愛用していますが、こちらは妊娠中も使用可能です。
ただ、やはり刺激が強いので、妊娠して合わなくなった方や、妊娠後初めて使うという方にはお勧めしません。
さて、スキンケアとは化粧品だけではありません。
特に妊娠中は「身体の内側からのスキンケア」がとても重要です。
赤ちゃんがお腹の中で成長するとき、ママから多くの栄養をもらうので、ママの栄養は不足しがちです。
その中でも鉄分とビタミンB群が不足すると、お肌に影響がでます。
鉄分が不足するとコラーゲン形成が低下して、ニキビができたり肌荒れが生じます。
また紫外線によるダメージから肌を守る機能も低下するため、シミが増加します。
妊娠すると貧血になりがちですが、急激にシミが増えたという妊婦さん、これも鉄分が不足したせいなのです。
また、ビタミンB群は様々な代謝に関与しており、欠乏すると肌荒れを起こします。
ストレスで肌荒れが起きる原因がまさにそれで、ストレスによりビタミンB群が欠乏するので肌が荒れるのです。
ですから、妊娠中の肌トラブルは、鉄分とビタミンB群のサプリメントを摂取すると解消します。
ママの肌はキレイになって、赤ちゃんはママから栄養をたっぷりもらって元気に生まれるので、良い事づくめですね。
当院では、妊娠中も服用できる安全なサプリメントをご用意しております。
興味ある方は、是非飲んでみてくださいね。