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「喉がイガイガして風邪っぽいけれど、薬を飲んでも大丈夫?」
「これって妊娠初期症状のひとつなの?」
このように、妊娠初期の喉の違和感に戸惑うお母さんは少なくありません。
妊娠初期は赤ちゃんの身体の基礎が作られる大切な時期だからこそ、体調の変化にも敏感になりますよね。
この記事では、妊娠初期に喉の痛みが起こる原因や、おうちでできるセルフケア、受診した方が良い目安について産婦人科医の視点から詳しくお伝えします。
妊娠初期の喉の痛みの特徴
妊娠初期の喉の痛みは、早い方で生理予定日の数日前(妊娠3週目頃)から現れることがあります。
まずは、その特徴について詳しく見ていきましょう。
喉の痛みが現れる時期
主に妊娠3週目以降、いわゆる「超妊娠初期」から症状を感じる方がいらっしゃいます。
喉のイガイガだけでなく、身体がポカポカするような熱っぽさを伴うことも多く、「風邪の引き始めかな?」と勘違いされるケースもよくあります。
なかには、まったく症状が出ない方もいらっしゃいますが、症状の有無が妊娠の継続に直接影響することはありません。
関連記事:妊娠初期症状はいつから始まる?時期別の症状と受診のタイミング
妊娠初期の喉の痛みと風邪との見分け方
妊娠初期症状と風邪症状をご自身で判断するのは難しいものですが、一般的には以下のような違いが見られます。
- 妊娠の初期症状の場合:
37℃前後の微熱(高温期)が続き、喉の違和感以外の激しい症状は少ない - 風邪などの感染症の可能性がある場合:
38℃以上の高熱・激しい咳・鼻水を伴う
関連記事:妊娠の兆候とは?実際の初期症状と生理・病気との見分け方を解説
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妊娠初期に喉の痛みが起こる原因
妊娠初期に起こる喉の痛みには、主に以下の5つの原因が考えられます。
血液量の増加と血管拡張
妊娠すると、赤ちゃんに十分な栄養と酸素を届けるために、お母さんの体内の血液量が増加します。
これにより喉の粘膜にも血流が増えて腫れたり、うっ血したりしやすくなるため、痛みや違和感につながることがあります。
ホルモンバランスの変化による粘膜の乾燥やむくみ
エストロゲンやプロゲステロンの急増により、身体の水分バランスも変化します。
喉の粘膜が乾燥しやすくなったり、逆にむくんだりすることで、喉のつかえ感やイガイガを感じやすくなります。
免疫力の低下による風邪の引き始め
お母さんの身体は、お腹の赤ちゃんを「異物」として攻撃しないよう、あえて免疫力を一時的に下げる仕組みを持っています。
そのため、ウイルスや細菌に感染しやすくなり、結果として風邪を引きやすくなっていることも考えられます。
つわり(胃酸の逆流)による喉の炎症
繰り返す吐き気や胃酸の逆流が、食道や喉の粘膜を刺激して炎症を起こすことがあります。
これは「喉つわり」とも呼ばれ、喉の痛みやヒリヒリ感の原因となります。
基礎体温の上昇と水分の不足
妊娠初期は「高温期」が続くため、体内の水分が消費されやすく、喉が渇きやすくなります。
水分不足で喉の表面が乾燥すると、痛みや不快感が起こりやすくなります。
妊娠初期の喉の痛みへのセルフケア
お薬の頼る前に、まずは身体に優しいセルフケアで喉を労わってあげましょう。
こまめな水分補給と加湿
喉の粘膜を潤すために、常温の水や白湯をこまめに飲みましょう。
ビタミンCが豊富な果汁100%ジュースや、はちみつレモン水などもおすすめです。
また、加湿器を使ったり濡れタオルを干したりして、室内の湿度を50~60%に保つことも大切です。
喉に優しい食事を摂る
殺菌・保湿作用があるはちみつや、昔ながらの「大根飴」は、喉の炎症を和らげる働きがあります。
喉つわりで食欲がないときは、喉ごしの良いうどんや豆腐など、消化に良いものを選びましょう。
喉まわりを温める
マフラーやスカーフを巻いて喉を温めたり、就寝時にマスクを着用したりするのも有効です。
また、塩水や緑茶でのうがいは殺菌効果が期待できるため、乾燥しがちな冬場などに試してみましょう。
一方で、ポビドンヨード(ヨウ素)を含むうがい薬を頻繁に使うと、赤ちゃんの甲状腺機能に影響を与える可能性があるため、自己判断での常用は避けてください。
関連記事:【妊娠初期】妊娠したら気をつけること|生活習慣や夫にも知ってほしいこと
妊娠初期の喉の痛みに市販薬は使っていい?
妊娠初期、特に妊娠4~10週は、赤ちゃんの重要な器官が作られる「絶対過敏期」と呼ばれます。
そのため、市販ののど飴や薬であっても、自己判断で服用するのは原則として控えましょう。
たとえ「妊婦でも飲める」などと記載されている薬でも、そのときの体調や週数によって判断が異なります。
薬を使いたい場合は、必ずかかりつけの産婦人科へご相談ください。
妊娠初期の喉の痛みによる受診の目安
喉の痛みだけでなく、以下のような症状がある場合は、早めに受診するかお電話にてご相談ください。
- 37.5℃以上の発熱
- 水分・食事が飲み込めない、または喉の強い腫れ・痛み
- 2〜3日以上、咳や鼻水、喉の痛みが続く
- 息苦しさ、呼吸時のゼーゼー音がある
- 全身の倦怠感(だるさ)が強い
まとめ
妊娠初期の喉の痛みは、身体の変化によるものから風邪の初期症状までさまざまです。
「これくらいで受診してもいいのかな?」と迷う必要はありません。
お母さんの安心が、赤ちゃんの健やかな成長にとってもっとも大切なことです。
いこまともみレディースクリニック 産科では、妊娠初期の不安な体調の変化に対し、お母さんと赤ちゃんの健康を第一に考えた診療を行っております。
喉の痛みや違和感が気になるときは、どうぞお気軽にご相談ください。
