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2026.09.08 BLOG
妊娠の安定期はいつからいつまで?週数の目安と過ごし方の注意点を解説

つわりが落ち着き始める妊娠4〜5か月頃になると、「いつから安定期に入るのだろう」「旅行や運動をしてもよいのだろうか」と考える妊婦さんも多くいらっしゃいます。

一方で、閲覧するWebサイトや情報源によって安定期の週数に関する説明が少しずつ異なるため、ご自身が今どの時期にいて、どのように過ごすべきなのか判断しにくいと感じることもあるかもしれません。

本記事では、安定期の目安となる週数や「妊娠中期」との違い、この時期に起こる身体の変化、日常での過ごし方や注意点、さらに早めに受診を検討したい身体のサインについて分かりやすく解説します。

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妊娠の安定期はいつからいつまで?

「安定期」という言葉はよく耳にしますが、実は医学的に厳密な定義が存在するわけではありません。

まずは週数の目安と「妊娠中期」との関係について確認しておきましょう。

安定期の目安は妊娠16週頃から27週頃

一般的に「安定期」と呼ばれる時期は、妊娠16週頃〜27週頃(妊娠5か月〜7か月頃)を指すことが多く見られます。

ただし、安定期は正式な医学用語ではないため、厳密な時期が法律や医学書で定められているわけではありません。

情報源によっては「妊娠12〜16週頃から開始し、妊娠32週頃まで」と記載されているケースもあります。

妊娠15〜16週頃になると、お母さんと赤ちゃんをつなぐ「胎盤」の働きが完成し、妊娠初期に比べると流産の可能性が低くなるとされています。

また、この時期になるとつわりが徐々に落ち着く方が増えてくるため、体調が安定しやすい時期として慣用的に「安定期」と呼ばれています。

安定期と妊娠中期の違い

安定期と似た言葉に「妊娠中期」がありますが、この2つは完全に同じ範囲を指しているわけではありません。

妊娠期間は医学的に以下の3つの区分に分けられています。

区分 週数の目安
妊娠初期 妊娠15週頃まで
妊娠中期 妊娠16週頃〜27週頃
妊娠後期 妊娠28週頃〜

「妊娠中期」は、週数によって区切られた医学的な区分であり、妊婦健診や母子健康手帳などで一貫して使われます。

一方の「安定期」は、先ほどもお伝えしたように、お母さんの体調が比較的落ち着いて過ごしやすくなる時期を表す慣用的な呼び方です。

区分としての厳密な定義はないものの、実質的には「妊娠中期」と重なる時期を指すことがほとんどです。

関連記事:産後のホルモンバランスの乱れはいつまで続く?整える方法と受診の目安を解説

妊娠の安定期に起こる身体の変化と起こりやすい不調

安定期に入るとつわりが和らぎ体調が安定しやすくなりますが、一方で赤ちゃんの成長に伴うさまざまな身体の変化や不調が現れ始めます。

お腹の膨らみと胎動

子宮が大きくなるにつれて、お腹の膨らみが目立ち始めます。

最初はゆったりした服を着ていれば気づかれない程度ですが、週数が進むにつれて徐々にはっきりと丸みを帯びてきます。

また、初産婦さんの場合は妊娠18〜20週頃から、赤ちゃんの動きを「胎動」として実感し始めることが多いとされています。(経産婦さんはもう少し早い段階から感じることもあります。)

ポコポコと泡がはじけるような感覚や、お腹の内側から軽く突かれるような感覚など、感じ方や時期には個人差があります。

お腹の張り

子宮が大きくなる過程や、お腹の筋肉・子宮を支える靭帯が引っ張られることで、お腹の「張り」を感じることがあります。

立ち仕事のあとや長く歩いたあと、少し疲れたときに起こりやすく、横になって身体を休めると落ち着く場合が多く見られます

ただし、「規則的に何度も張りや痛みが繰り返し起こる」「休んでもなかなか治まらない」「出血や強い痛みを伴う」といった場合は注意が必要です。

自己判断で我慢せず、気になる変化があればかかりつけの産院へ電話で相談しましょう。

腰痛やこむら返り

お腹が大きくなって前に突き出してくると、重心が前方へ移動するため、体を支えようと背中を反らせる姿勢になりがちです。

これにより、腰へ大きな負担がかかりやすくなります

さらに、妊娠中に分泌されるホルモン(リラキシンなど)の影響で骨盤周りの靭帯がゆるみやすくなるため、腰痛を引き起こしやすくなります。

また、就寝中や明け方に足の筋肉が急激に収縮する「こむら返り(足のつり)」もこの時期に起こりやすい不調です。

痛みが強くて眠れなかったり、日常の歩行に支障が出たりする場合は、健診時に医師へ相談してみてください。

貧血

妊娠中は、おなかの中の赤ちゃんへ酸素や栄養を届けるためにお母さんの血液量が大幅に増加します。

しかし、血液の液体成分(血漿)が増える一方で赤血球の増加が追いつかず、血液が水っぽく薄まりやすい状態になります。

その結果、「鉄欠乏性貧血」が起こりやすくなり、息切れ・動悸・めまい・立ちくらみなどの症状につながることがあります。

日常の食事では、レバーや赤身の魚、小松菜、大豆製品などの鉄分を多く含む食材に加え、鉄の吸収を助けるビタミンCを一緒に摂ることを意識してみましょう。

なお、健診で貧血を指摘された場合は、自己判断で市販のサプリメントを選ばず、医師から処方された鉄剤を正しく服用することが大切です。

体重の増加

つわりが落ち着いて食欲が戻ることで、急激に体重が増えやすくなる時期でもあります。

お母さんの体に蓄えられていく体重増加には、成長する赤ちゃんの重さだけでなく、胎盤・羊水・増えた血液量や水分が含まれています。

そのため、適正な範囲内で体重が増えること自体は健康的で自然な変化です。

ただし、短期間で極端に体重が増加してしまうと、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病といったリスクと関連する場合があります。

望ましい体重増加のペースや範囲は妊娠前の体格(BMI)によって異なるため、毎回の妊婦健診で確認しながら調整していきましょう。

妊娠の安定期の過ごし方

安定期に入ったからといって、「何をやっても絶対に安全」というわけではありません。

過ごし方を考える際は、「その日の体調」「健診での指摘の有無」「かかりつけ医への確認」という3つの軸を基準に判断することが重要です。

体調に合わせて旅行や外出を計画する

気分転換に旅行や少し遠くへの外出を検討される場合は、必ず事前にかかりつけの医師へ相談することから始めましょう

切迫早産のリスクやお腹の張り、持病などの合併症が指摘されている場合は、万全を期して旅行を控えたほうがよいと判断されることもあります。

医師から特別な制限を受けず、了承を得てお出かけする場合でも、万が一の事態に備えて次のような準備を整えておくと安心です。

  • 母子健康手帳と健康保険証を必ず携帯する
  • 旅行先の産婦人科や医療機関の場所を事前に調べておく
  • 移動時間を短めにし、余裕のあるスケジュールを組む
  • 長時間同じ姿勢を続けず、こまめに水分をとる

新幹線や車などで長時間座り続けると、足の血流が滞りやすくなります。

移動中もときどき足首を回したり、こまめに休憩を挟んで歩いたりすることを心がけてください。

なお、飛行機を利用する場合は航空会社ごとに妊婦さんの搭乗規定が定められており、時期によっては医師の診断書が必要になることがありますので、各社の案内を事前に確認しましょう。

無理のない範囲で身体を動かす

毎回の健診でトラブルや安静指示が出ていなければ、無理のない範囲で適度に身体を動かすこともおすすめです。

  • ウォーキング(散歩)
  • マタニティストレッチ
  • マタニティヨガ

上記のような軽度の有酸素運動は、筋力の維持や気分転換、便秘解消などにも効果的です。

ただし、転倒の危険があるスポーツや体に強い衝撃がかかる運動は避けましょう

適切な運動量や開始してよい時期は妊婦さん一人ひとりの経過によって異なりますので、新しく運動を始める前にも医師へ確認しておくと安心です。

負担を減らしながら仕事を続ける

つわりが治まる安定期は、妊娠初期に比べて働きやすさを感じる時期でもあります。

しかし、立ちっぱなしでの業務、重い荷物を持ち運ぶ作業、深夜勤務などは、身体への負荷が大きくなりやすいため注意が必要です。

体調が優れないときや負担を感じるときは、職場へ状況を伝えて業務内容の軽減や勤務時間の短縮などを相談してみましょう

また、医療機関で「母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)」を発行してもらうことで、勤務時間の短縮や時差通勤、業務内容の軽減などを申し出ることもできます。

無理をして我慢し続けないことが何より大切です。

出産に向けた準備を進める

妊娠後期に入るとお腹がさらに大きくなり、身体を動かすのが大変になります。

そのため、必要な準備は安定期のうちに少しずつ進めておくと安心です。

また、歯科検診や虫歯の治療もこの時期に済ませておくことが推奨されます。

妊娠中はホルモンの影響で歯肉炎や歯周病にかかりやすいうえ、妊娠後期になると受診時の仰向けの姿勢がお母さんの身体の負担になりやすいためです。

受診する際は、必ず「現在妊娠中であること」と「妊娠週数」を歯科医師へ伝えてください。

安定期に進めておきたい代表的な準備は以下の通りです。

  • 出産する施設の決定や里帰り出産の検討
  • 両親学級やマタニティクラスへの参加
  • 出産準備品や入院に必要なものの情報収集

関連記事:【妊娠初期】妊娠したら気をつけること|生活習慣や夫にも知ってほしいこと

妊娠の安定期に注意したい症状と受診の目安

「安定期」は流産や早産の危険性が初期に比べて低くなるとされる時期ですが、リスクが完全にゼロになるわけではありません。

また、妊娠中期以降の検査で妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの異常が見つかる場合もあります。

過度に怖がる必要はありませんが、「気になる症状があれば早めに動けるようにしておく」ための知識を持っておきましょう。

安定期でも注意したい症状や身体の変化

以下のような症状が見られる場合は、注意が必要です。

  • 出血がある
  • お腹の張りや痛みが規則的に続く、休んでも治らない
  • 水っぽいものが流れ出る感覚がある
  • 強い頭痛やめまい、目のちらつきがある
  • 短期間で体重が急に増える、強いむくみがある
  • 発熱がある
  • 胎動をふだんより感じにくい

上記の症状があるからといって、必ずしも重大な異常が起きているとは限りません。

しかし、症状だけからご自身で安全かどうかを見極めることは困難です。

「きっと大丈夫」と自己判断で放置せず、まずは産院へ相談しましょう。

健診を待たずに受診する場合の目安

症状が急に強くなってきた場合や、何度も繰り返す場合、いくつかの不調が重なっている場合は、次回の定期健診の日程を待たずに速やかにかかりつけの産院へ連絡してください

受診すべきか迷う場合も、お電話で相談して構いません。

連絡する際は、以下の内容を伝えるとスムーズです。

  • 妊娠週数と名前
  • 症状の内容と、始まった時間
  • 症状がどのように変化しているか
  • 出血やお腹の張りの有無

受診が必要かどうかの判断は医師が行います。

「こんなことで電話してもいいのかな」と悩まず、疑問を感じた時点で連絡しましょう。

また、自覚症状がなくても血圧測定や尿検査、血液検査から思わぬ変化が見つかることもあります。

健診は指定されたスケジュールで必ず受け続けることが大切です。

まとめ

妊娠の安定期(妊娠16週〜27週頃)は、つわりが落ち着きお腹の赤ちゃんとの生活を前向きに楽しめる貴重な時期です。

しかし、「安定期=何をしても絶対安全」というわけではありません。

日々の体調や健診での経過を見守りながら、旅行や運動、お仕事も無理のない範囲で調整していくことが健やかな妊娠生活につながります。

もし途中で気になるお腹の張りや不調を感じた場合は、我慢せずに早めにかかりつけ医へ相談しましょう。

妊娠中期は体調が安定しやすい一方で、マイナートラブルや出産の準備、お仕事との両立など、新たなお悩みが出てきやすい時期でもあります。

いこまともみレディースクリニック産科分院では、定期的な妊婦健診はもちろんのこと、妊娠中の日常的なお身体の不調や「これって受診したほうが良いのかな?」という些細な疑問にも丁寧にお答えしております。

当院では、お母さんと赤ちゃんの健やかな経過を第一に考え、一人ひとりのライフスタイルに寄り添った診療を行っております。

体調で気になることやご不安な点がございましたら、いつでもお気軽に当院へご相談ください。

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