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「妊娠検査薬は陽性だったのに、何の自覚症状もない」
「周りはつわりで大変そうなのに、自分は平気で赤ちゃんが心配」
このように、妊娠初期の段階で何も症状が見られないと、かえって不安になってしまう方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、妊娠初期症状がないことは決して珍しいことではなく、自覚症状がないまま順調に妊娠が進む方もたくさんいらっしゃいます。
この記事では、妊娠初期症状がない方の特徴や、不安なときの受診目安まで詳しくお伝えします。
妊娠初期症状がない人に見られる特徴
妊娠初期の症状として代表的な「つわり」などは、母体のホルモンバランスが急激に変化することで起こる反応です。
とはいえ、以下のような特徴に当てはまる方のなかには、妊娠初期症状がほとんどないまま過ごす方もいらっしゃいます。
ホルモンバランスの変化に体が適応しやすい
妊娠すると、「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンが急激に増加します。
これが脳の嘔吐中枢を刺激してつわりが起こるとされていますが、この急激な変化に対して身体が過剰に反応しない「適応力の高い体質」の方は、症状が出にくい場合があります。
自律神経のバランスが安定している
自律神経はホルモンバランスと密接に関わっています。
元々ストレスが少なく、自律神経が整っている方は、妊娠によってホルモンバランスが変わっても吐き気やだるさなどの不調が表面化しにくい傾向があります。
普段から生理前症状(PMS)が軽い
生理前の腹痛、イライラ、眠気などのPMS(月経前症候群)も、女性ホルモンバランスの変動によって起こります。
普段からPMS症状が軽い方、ほとんどない方などは、妊娠によるホルモンの変化に対しても敏感に反応しないことが多いようです。
多忙で自分の身体の変化に意識が向きにくい
仕事に集中していたり、上のお子さんのお世話で目が離せなかったりする環境では、多少の眠気やだるさを「いつもの疲れ」として処理してしまいがちです。
後から振り返って「あれが妊娠初期症状だったのかも」と気づくケースも少なくありません。
生活リズムが整っていて基礎体力が高い
規則正しい睡眠や栄養バランスの取れた食生活を送っている方は、基礎体力が安定しています。
そのため、妊娠初期特有のマイナートラブルが重症化せず、日常生活に支障が出るほどの症状を感じない場合があります。
関連記事:妊娠の兆候とは?実際の初期症状と生理・病気との見分け方を解説
妊娠初期症状がない場合に考えられる原因
「自分だけ何の症状もないのはおかしいのかも」などと、悩む必要はありません。
ここでは、なぜ症状が出ないのか、考えられる原因について解説します。
つわりがない妊婦さんは「全体の約20〜30%」存在する
実は、妊婦さんの約3~5人に1人は、つわりを経験しないといわれています。
これは決して異常なことではなく、一定の割合で存在する正常な状態です。
症状がないからといって、妊娠が継続していないわけではありません。
妊娠週数の数え間違いで時期が早い
「陽性が出たのにつわりがない」と思っていても、実際にはまだ妊娠4週目(生理予定日前後)など、症状が出るには早すぎる時期である可能性があります。
一般的に、つわりのピークは妊娠8~10週頃。
これから徐々に、症状が出てくることも考えられます。
第2子以降で「環境的な慣れ」がある
経産婦さんの場合、過去の妊娠で一度身体の変化を経験しているため、ホルモンの変化に対して身体が「慣れ」を示し、初産時よりも症状が軽く済んだり、気にならなくなったりすることがあります。
関連記事:妊娠初期症状はいつから始まる?時期別の症状と受診のタイミング
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妊娠初期症状がない場合の流産の可能性は?
多くの妊婦さんがもっとも心配されるのが「流産」との関連性です。
自覚症状の強さと赤ちゃんの元気さは比例しない
医学的に見て、「つわりが重いと赤ちゃんが元気」「無症状だから流産の兆候がある」という因果関係は一切ありません。
つわりの有無や重さは、あくまで「お母さんの身体の反応」であり、お腹の赤ちゃんの成長速度や心拍の有無と直接結びつくものではないのです。
「無症状=稽留流産」ではない
出血や腹痛がないまま流産が進行する「稽留流産(けいりゅうりゅうざん)」は確かに存在しますが、この状態はつわりがある方であっても起こるため、自覚症状だけで判断することはできません。
赤ちゃんが順調に育っているかどうかは、医師による超音波(エコー)検査で、胎嚢の成長や心拍の有無などを直接確認することが、判断基準となります。
妊娠初期症状がなくてもクリニックを受診する目安
症状がない場合でも、産婦人科を受診した方がいいタイミングがあります。
「痛いわけじゃないから」などと後回しにせず、不安な気持ちを気軽に相談できる婦人科をかかりつけにしましょう。
妊娠5〜6週頃には一度受診を
市販の検査薬で陽性が出たら、症状の有無に関わらず妊娠5~6週(生理予定日から1~2週間後)を目安に受診しましょう。
この時期の受診には「子宮内に正しく着床しているか(異所性妊娠ではないか)」を確認するという大切な目的があります。
腹痛や出血など危険なサインに注意
つわりがなくても、以下のようなサインがある場合は、予定を待たずに速やかに医師へ相談してください。
- 激しい、または持続する下腹部痛
- 鮮血の出血がある
- 茶褐色のオリモノが長く続く
「不安」を理由に受診しても大丈夫
「どこも痛くないけれど、とにかく不安で仕方がない」というお悩みも、産婦人科における立派な受診理由です。
一人で検索を続けて不安を募らせるよりも、エコーで赤ちゃんの様子を確認し、医師と話して胸の内を打ち明けてみましょう。
どんなに些細なことでも、産婦人科の医師や看護師、助産師はお母さんの不安に寄り添ってくれます。
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まとめ
妊娠初期症状の有無や強弱は人それぞれです。
つわりがないことを不安と結びつけず、その分好きなことをしながらゆったりと過ごすことも大切です。
症状の有無に一喜一憂せず、定期的な健診を通じて赤ちゃんの成長を一緒に見守っていきましょう。
いこまともみレディースクリニック 産科では、妊娠初期の繊細な不安にも丁寧に寄り添った診療を行っております。
どんなに小さなお悩みでも、どうぞお気軽にご相談ください。
