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2026.07.03 BLOG
産後のホルモンバランスの乱れはいつまで続く?整える方法と受診の目安を解説

出産を終えて新しい生活が始まったものの、気持ちが不安定になったり、抜け毛や体調の変化に戸惑ったりしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これらの不調の背景には、産後に起こる女性ホルモンの変化が関係していると考えられます。

この記事では、産後にホルモンバランスが乱れる原因や起こりやすい症状、医療機関へ相談する際の目安について解説します。

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産後にホルモンバランスが乱れる原因

産後の心身の不調には、ホルモンの変動と生活面の負担が関わっていると考えられています。

妊娠中から産後にかけてのホルモンの変化

産後にホルモンバランスが乱れる大きな要因は、女性ホルモンの急激な変動にあるとされています。

妊娠中は、妊娠を維持するためにエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンが大量に分泌されていますが、出産後はこれらが急激に減少します。

その一方で、母乳の分泌を促すプロラクチンや、子宮の収縮を助けるオキシトシンといったホルモンは徐々に増えていきます。

このようなホルモンの入れ替わりが、心や身体にさまざまな影響を及ぼしてしまうのです。

育児によるストレスや睡眠不足の影響

ホルモンの変化に加えて、産後の生活環境も心身の状態に影響すると考えられています。

慣れない育児による緊張や、夜間授乳による睡眠不足など、心身への負担が重なることも原因のひとつです。

産後のホルモンバランスの乱れで起こりやすい症状

産後のホルモンの変化は、心と身体にどのような影響をもたらすのか解説します。

イライラや落ち込みなど心の症状

産後はホルモンの急激な変化によって、気持ちが不安定になりやすい時期です。

些細なことでイライラしたり、急に涙もろくなったり、漠然とした不安を感じたりすることもあるでしょう。

出産後の数日から2週間ほどの時期に見られる情緒のゆらぎは「マタニティブルー」と呼ばれ、多くの方が経験するものです。

「自分だけがおかしいのかも」と感じてしまう方もいらっしゃいますが、産後の心の変化は珍しいことではありません。

パートナーとよく話し合い、育児を協力し合うだけでなく、心のうちをさらけ出す時間を作ることも大切です。

抜け毛や肌トラブルなど体の症状

妊娠中に増えていたエストロゲンなどの女性ホルモンが急に減ることで、一時的に抜け毛が増えたり、肌が乾燥しやすくなったりすることがあります。

そのほか、疲れやすさや肩こり、めまいなどを感じる方もいらっしゃいます。

こうした症状は時間の経過とともに少しずつ和らいでいくことが多く、症状の現れ方にも個人差があります。

生理不順や生理再開の遅れ

産後、生理がいつから再開するかは大きな個人差があります。

授乳中はプロラクチンというホルモンの影響で排卵が抑えられやすく、生理がなかなか再開しなかったり、再開しても周期が安定しなかったりすることがあります。

次の妊娠を考えている方や、再開の遅れが気になる方は、自己判断せず一度医師に相談してみてください。

マタニティブルーと産後うつの違い

産後の気持ちの落ち込みには、大きく分けてマタニティブルーと産後うつの2種類が挙げられます。

マタニティブルーは、産後数日から2週間ほどで和らいでいくことが多いとされています。

一方で、強い落ち込みや不安が2週間以上続く、眠れない、何も手につかない、赤ちゃんに関心が持てないといった状態が続く場合は、産後うつの可能性があります。

つらい状態が長く続くときは、我慢せずに医療機関へ相談することが大切です。

早めに専門家を頼ることで、お母さんはもちろん、赤ちゃんにとっての安心にもつながるでしょう。

関連記事:産後うつになる3つの原因と予防法

産後のホルモンバランスの乱れはいつまで続く

「この不調はいつまで続くんだろう」と、気になる方も多いのではないでしょうか。

続いては、症状が和らぎ始める時期の目安について解説します。

症状が和らぎ始める時期の目安

産後の不調が和らぎ始める時期には、大きな個人差があります。

早ければ産後1~3ヶ月ほどで和らぎ始める場合があり、半年から1年ほどで安定に向かう傾向があるとされています。

ただし、これはあくまでひとつの目安であり、人によって回復のペースは異なります。

焦らず、ご自身の身体のペースに合わせて回復を待つことが大切です。

授乳の有無による違い

ホルモンバランスが安定するかどうかは、授乳の有無によっても異なる傾向があります。

授乳中は母乳の分泌を促すプロラクチンが多く分泌され、女性ホルモンのはたらきが抑えられやすいため、バランスが乱れた状態が続きやすいとされています。

一方で、ミルクをメインとした育児の場合は比較的早い段階で生理が再開し、ホルモンバランスが安定に向かいやすいといわれています。

いずれの場合も個人差が大きいため、気になる場合は早めに医師へ相談してください。

産後のホルモンバランスを整えるためにできること

産後の不調とうまく付き合うために、日常のなかで意識できることについて解説します。

睡眠と休息を優先する

産後の身体は回復の途中にあるため、十分な休息が大切です。

赤ちゃんが眠っている間は一緒に休む、家事は最小限に留めるなど、こまめに身体を休めることを意識してみてください。

家族や周囲の方を頼ることも、回復を支える工夫のひとつです。

栄養バランスを意識した食事

回復期の身体には、栄養バランスの取れた食事が大きな助けになります。

健やかな身体の回復をサポートするために、大豆製品や鉄分、カルシウムなどを意識して摂取しましょう

凝った料理を頑張って作るよりも、手軽に栄養補給できるものを活用しながら、無理せず続けていくことが大切です。

周囲のサポートやサービスを活用する

産後の不調は、一人で抱え込まないことが重要です。

家族の協力をはじめ、自治体の産後ケア事業や家事支援サービスなど、利用できるサポートは積極的に活用してみてください。

誰かを頼ることは、決して甘えではありません。

お母さんはもちろん、赤ちゃんのためにも大切な選択です。

気分転換やリラックスの時間をつくる

短い時間でも、自分の好きなことをする時間を作ることで、気持ちの安定につながります。

安静が必要な時期を過ぎたら、無理のない範囲でリフレッシュの時間を作りましょう。

心と身体の健康を守るためにも、つらさがあるときには無理をせず、医師や専門家へ相談するのも一つの方法です。

関連記事:産後の食事ガイド|必要な栄養素と食べてはいけないものを解説

関連記事:産後にやってはいけないことは何?安静すべき日数や外出できる時期を解説

【産後のホルモンバランスの乱れ】つらいときの受診の目安

産後の不調の多くは、時間とともに少しずつ和らいでいきます。

一方で、なかには医療機関への相談が必要なケースもあるため、これからご紹介する「受診のサイン」を押さえておきましょう。

気分の落ち込みが長引き育児や生活に支障が出るとき

気持ちの落ち込みが長く続き、生活に支障が出ているときは、早めに医療機関を受診してください。

2週間以上続く強い落ち込みや不眠、赤ちゃんに関心が持てないといった状態が見られる場合には、専門家への相談が必須です。

「大げさかもしれない」と悩まずに、つらい気持ちを素直に受け入れて相談してみましょう。

生理が長期間再開しないとき

生理の再開時期には個人差がありますが、授乳を終えても数ヶ月再開しない場合などは、一度婦人科へご相談ください。

再開の遅れには体質や授乳の状況なども関わっているため、自己判断せずに医師へ確認することが大切です。

出血や体調の異変が続くとき

産後しばらく経ってから強い出血が続く、発熱がある、強い腹痛があるといった場合は、早めに産科を受診してください。

身体の異変が続くときは、様子を見すぎないことが大切です。

まとめ

産後のホルモンバランスの乱れは、女性ホルモンの急激な変化に加え、育児によるストレスや睡眠不足が重なって起こると考えられています。

睡眠や休息を優先し、栄養バランスを意識しながら、周囲のサポートを上手に頼ることが、回復を支える力になります。

それでもつらさが長引くときや、気になる症状が続くときは、どうかひとりで抱え込まないでください。

いこまともみレディースクリニック産科では、産後のお母さんの心と身体の変化に寄り添い、一人ひとりの状態に合わせたご相談をお受けしております。

産後の不調や気持ちの揺らぎ、生理の再開などで気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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