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石川県白山市の女性産婦人科医 いこまともみ です。
今回は、前回の”入浴のすすめ”の続編、おすすめの入浴剤についてのお話です。
妊婦さんにとって、とても大切な入浴。体を温めることは、心身ともにリラックスでき、マタニティライフをより快適なものにしてくれます。
ドラッグストアには様々な入浴剤が並んでいますが、特におすすめの入浴剤をご紹介します。
それはマグネシウムの入りの入浴剤です。
具体的な商品として『きき湯 腰痛・肩こりに』はマグネシウムが入っています。
※同じ『きき湯』でも、他の商品にはマグネシウムが入っていないのでご注意を!
そのほかに『エプソムソルト』、『バスマグ』、『にがり』などもよいでしょう。
これらをお湯に入れて入浴すれば、皮膚からマグネシウムが吸収され、妊娠中のお腹の張りが抑えられたり、妊娠中のマイナートラブルの一つの『こむら返り』が軽減されます。
なぜマグネシウムがよいのでしょうか。
それはマグネシウムが筋肉の収縮に関係しているからです。
マグネシウムが不足すると筋肉が凝り固まって、お腹が張りやすくなります。
マグネシウムはストレスや寒さで消耗します。
ストレスを感じたり、体を冷やすと、お腹が張って切迫早産になることもあります。
妊婦さんにとってストレスや冷えが大敵なのは、それらがマグネシウム不足を引き起こし、お腹が張るからなのです。
妊婦さんに限らず、現代人はマグネシウムが不足しがちです。
マグネシウムは口から摂取するだけでなく皮膚からも吸収されるので、お風呂にマグネシウムを入れると、入浴中に補給できます。
せっかくお風呂に入るのであれば、マグネシウムも補給できる入浴剤を使いましょう。
また、昔から豆腐の凝固剤として使用されている『にがり』は、入浴剤としてだけではなく、口から摂取しても構いませんので、水に入れて飲んだり、お米を炊くときに入れるのもおすすめです。