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2023.07.14 BLOG
お産は受験に似ている ~努力なくして結果なし~

石川県白山市の女性産婦人科医 いこまともみ です。

今回はお産を受験に例えてお話ししたいと思います。

 

私は常々お産は受験に似ていると思っていました。

しっかりと対策して試験に臨むのと、対策せずに試験を受けるのでは結果が全く違ってきますよね?

それと同じことがお産でも言えるのです。10か月後に控える出産という日に向けて、いかに準備をするかで明暗が分かれます。

なんの準備も対策もしないで、安産になるわけ・・・ありません!

手入れもしないのに母乳が出るわけ・・・ありません!

それがお産と受験が似ていると思う理由です。

ちなみに経産婦さんはそこまで準備する必要はありません。一度出産を経験することで、体の準備が整っているからです。

ですが、初産婦さんは絶対に事前準備が必要です。

では、どんな準備が必要なのでしょうか?

受験の虎の巻ならぬ、お産の虎の巻。私からみなさんに伝授いたしましょう(^^)

 

妊娠2~3か月  この時期は多くの方でつわりがありますので、身体はしんどい時期です。

無理をせず、つわりが終わるのを待ちましょう。

 

妊娠4~9か月  安定期に入ります。

つわりが終わり食欲が増すので、”体重管理”という努力が必要な時期です。

身体を冷やさないように温かいものを食べ、入浴を習慣にしましょう。

お腹が張ったら安静にして、身体をいたわりながら過ごします。

姿勢が悪いと安産にならないので、日頃の姿勢にも注意します。

また、安産体操もこの頃から始めます。

 

妊娠10か月  いよいよラストスパート、追い込みの時期です。受験同様、この時期が最も頑張る時期です。

9か月まではお腹が張ると安静にしていましたが、ここからは安産のために体をよく動かしましょう。

安産体操をさぼっていた人も、心を入れ替え頑張りましょう!

家でゴロゴロせず、家事のついでにスクワットをしたり、散歩がてら近所を歩いたり、とにかくよく動きましょう。

歩いたり、スクワットをして腰痛になる人は、整体で体を整えましょう。姿勢が崩れていると安産になりません。

おっぱいのお手入れも大事です。手入れをしないと乳首が固いままなので吸われると痛いですし、赤ちゃんも吸いにくいのです。

産後『なんで上手に吸ってくれないの~!』と嘆いても、それは妊娠中におっぱいのお手入れをしなかったからです。

後悔先に立たず…とならないためにも、おっぱいのお手入れを頑張りましょう。

 

お産が受験と同じように事前準備が重要な理由、お分かりいただけましたか?

ご自身と赤ちゃんのために、安定期から少しずつ準備して、10か月に入ったらラストスパート!

この10か月間をどう過ごすか。準備するとしないでは、結果が全く変わってきますよ。

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