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石川県白山市の女性産婦人科医 いこまともみ です。
今回はお産を受験に例えてお話ししたいと思います。
私は常々お産は受験に似ていると思っていました。
しっかりと対策して試験に臨むのと、対策せずに試験を受けるのでは結果が全く違ってきますよね?
それと同じことがお産でも言えるのです。10か月後に控える出産という日に向けて、いかに準備をするかで明暗が分かれます。
なんの準備も対策もしないで、安産になるわけ・・・ありません!
手入れもしないのに母乳が出るわけ・・・ありません!
それがお産と受験が似ていると思う理由です。
ちなみに経産婦さんはそこまで準備する必要はありません。一度出産を経験することで、体の準備が整っているからです。
ですが、初産婦さんは絶対に事前準備が必要です。
では、どんな準備が必要なのでしょうか?
受験の虎の巻ならぬ、お産の虎の巻。私からみなさんに伝授いたしましょう(^^)
妊娠2~3か月 この時期は多くの方でつわりがありますので、身体はしんどい時期です。
無理をせず、つわりが終わるのを待ちましょう。
妊娠4~9か月 安定期に入ります。
つわりが終わり食欲が増すので、”体重管理”という努力が必要な時期です。
身体を冷やさないように温かいものを食べ、入浴を習慣にしましょう。
お腹が張ったら安静にして、身体をいたわりながら過ごします。
姿勢が悪いと安産にならないので、日頃の姿勢にも注意します。
また、安産体操もこの頃から始めます。
妊娠10か月 いよいよラストスパート、追い込みの時期です。受験同様、この時期が最も頑張る時期です。
9か月まではお腹が張ると安静にしていましたが、ここからは安産のために体をよく動かしましょう。
安産体操をさぼっていた人も、心を入れ替え頑張りましょう!
家でゴロゴロせず、家事のついでにスクワットをしたり、散歩がてら近所を歩いたり、とにかくよく動きましょう。
歩いたり、スクワットをして腰痛になる人は、整体で体を整えましょう。姿勢が崩れていると安産になりません。
おっぱいのお手入れも大事です。手入れをしないと乳首が固いままなので吸われると痛いですし、赤ちゃんも吸いにくいのです。
産後『なんで上手に吸ってくれないの~!』と嘆いても、それは妊娠中におっぱいのお手入れをしなかったからです。
後悔先に立たず…とならないためにも、おっぱいのお手入れを頑張りましょう。
お産が受験と同じように事前準備が重要な理由、お分かりいただけましたか?
ご自身と赤ちゃんのために、安定期から少しずつ準備して、10か月に入ったらラストスパート!
この10か月間をどう過ごすか。準備するとしないでは、結果が全く変わってきますよ。