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石川県白山市の女性産婦人科医 いこまともみ です。
今回は 陣痛の痛みをとる方法についてお話ししたいと思います。
無痛分娩は麻酔を使用して痛みをとりますが、ここでは自然分娩で痛みをとる方法に焦点を絞ってお話しします。
【1】体を温める
陣痛は温めると痛みが和らぎます。そして分娩も進みます。
当院では陣痛中も入浴することができます。、身体を温めることで痛みも和らぎ、リラックスしてお産に臨めます。
妊娠中から毎日入浴して、温かいものを食べて出産に備えましょう。
【2】10か月になったら安産エクササイズをする
当院の安産教室では、院長直伝の安産エクササイズをお教えしています。是非ご参加ください。
さらに初産婦さんには、毎日1万歩のウォーキングまたは、1時間の水中歩行をお勧めしています。
体を動かすことで代謝が上がり、冷えが改善し、お腹も適度に張ります。
10か月になってお腹がよく張ってくれるのは、むしろよいことです。
子宮口が軟らかくなり開いてくれて、本番の陣痛が来た時の痛みが和らぎます。
【3】マッサージ
陣痛中のマッサージは筋肉がほぐれて痛みが和らぎます。
パートナーやご家族のマッサージと励ましの言葉は、気持ちも落ち着きやる気が出ます。
筋肉がほぐれると心もほぐれて痛みは和らぎます。
パパが大活躍!~立会い出産のすすめ~ – いこまともみレディースクリニック産科分院
【4】心地よいアロマや音楽
好きな音楽や香りも精神が落ち着いて、痛みを和らげる効果があります。
【5】痛み止め注射(鎮痛剤)
侮ることなかれ、この注射で痛みと緊張がとれ、1時間は眠れます。
陣痛が長く続いて体力が落ちてきたときに使用すると、寝ている間に体力が回復します。
【6】陰部神経ブロック麻酔
これは医師が行う局所麻酔ですが、技術と経験が必要なので誰しもが行えるものではありません。
私はこれまでの経験と技術で、この麻酔が有効であること実感しています。
陣痛のピークが来る分娩第二期に入ったときにこの麻酔をすると、ピークの痛みがとれます。
産道がやわらかくなって分娩が進み、安産になる効果もあります。
【6】笑気麻酔
歯医者さんや美容外科のクリニックで使われる笑気麻酔。
歴史は古く50年以上の実績があり、分娩中に使用しても妊婦さんや赤ちゃんへの悪影響はありません。
海外では硬膜外麻酔による無痛分娩が普及するよりもずっと前から使用されていました。
笑気麻酔をすると心が安定し、リラックスモードに入るので痛みが気にならなくなります。
海外では無痛分娩よりも患者満足度が高かったという報告もあります。
当院では石川県で初めて出産時の痛みと不安を取り除くことを目的に、笑気麻酔を導入いたしました。
このように自然分娩でも痛みをとる方法はたくさんあります。
私は自然分娩でも無痛分娩でも帝王切開でもどの出産方法であろうと、とれる痛みはとった方がよいと考えています。
自然分娩をしたいけど、やっぱり痛みが不安な妊婦さんは大勢いらっしゃいます。
当院はその不安に寄り添い、様々な方法で多くの妊婦さんの痛みを取り除いてきました。
あなたが選んだ方法で迎える最高の出産を、当院が全力でお手伝いさせていただきます。