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2025.12.13 BLOG
出産(分娩)が早い人の特徴|スピード出産のリスクも解説

出産を控えたお母さんにとって、「陣痛や分娩の痛みはできるだけ早く終わってほしい」と願うのは自然なことです。

周りの出産経験者から「スピード出産だった」という話を聞くと、ご自身のお産がどうなるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、お産がスムーズに進みやすい方の特徴をご紹介するとともに、スピード出産に潜むリスクについても分かりやすく解説します。

「いこまともみレディースクリニック 産科」では、すべてのお母さんが心と体の準備を整え、赤ちゃんにとっても負担の少ない穏やかなお産ができるようにサポートしております。

ぜひ最後までご覧いただき、出産に向けた準備に役立ててくださいね。

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出産がスムーズな人の6つの特徴

分娩の進み方は個人差が大きいですが、お産がスムーズになりやすいお母さんにはいくつかの共通点があります。

ここでは、その代表的な6つの特徴をご紹介します。

経産婦である(出産経験がある)

一度出産を経験していると、子宮口が開きやすく陣痛の進みもスムーズになりやすいといわれています。

これは一度赤ちゃんが産道を通ったことで、産道の筋肉や子宮口が「道を知っている状態」になっているためです。

初産婦さんに比べて、陣痛開始から出産までの時間が短くなる傾向があります。

赤ちゃんが通りやすい広さのある骨盤と産道

骨盤の広さや形が赤ちゃんの通り道として適していると、お産が進みやすくなります。

骨盤が広く柔軟性のある産道をお持ちの方は、赤ちゃんがスムーズに回旋して骨盤を通過できるため、分娩時間が短くなる傾向があります。

子宮口が柔らかく開きやすい

妊娠後期に分泌されるホルモン(リラキシンなど)の影響で子宮頸部が柔らかくなると、子宮口が開きやすくお産がスムーズに進みます。

子宮口が硬いと陣痛がきてもなかなか開かず、分娩時間が長くなることがあります。

普段から軽い運動習慣がある

適度な運動は血流を良くし、呼吸機能や骨盤底筋の働きを整えるため、お産がスムーズになりやすいといわれています。

特に妊娠中の運動(マタニティヨガ、ウォーキングなど)で体力が維持されていると、お産を乗り切るための筋力や持久力が十分に備わった状態で臨めます。

子宮の収縮(陣痛)がしっかりしている

規則的で十分な強さの陣痛があると、子宮口が効率よく開きやすく、お産がスムーズに進みやすくなります。

ただし陣痛の強さには個人差があるのに加え、強ければ強いほど良いというわけではありません

陣痛のレベルごとに適切な対応ができるよう、医師や助産師と協力してお産に臨むことが大切です。

関連記事:自然分娩で陣痛の痛みをとる方法

赤ちゃんの位置・向きがよい(胎位が良好)

赤ちゃんの頭が下向き(頭位)であり、身体が骨盤にスムーズに入る向きをしていると、産道をスムーズに通りやすくなります。

胎位が横向きや逆子(骨盤位)などの場合は分娩に時間がかかったり、帝王切開が必要になったりすることもあります。

関連記事:陣痛の呼吸法|段階別のやり方のコツや効果を解説

スピード出産のリスク

「陣痛はできるだけ早く終わってほしい」と願う方も多い一方、分娩が急激に進むスピード出産にはいくつかのリスクも伴います。

一般的に初産婦で2~4時間以内、経産婦で1~2時間以内に分娩が終わる場合、これからご紹介するリスクへの注意が必要です。

母体へのリスク

急速な分娩はお母さんの身体が変化に対応する準備が間に合わず、以下のようなリスクが高まります。

  • 産道裂傷(会陰、腟、子宮頸部):
    急激な分娩により産道が十分に伸びる時間がなく、裂けやすくなります。傷が大きくなると産後の回復に時間がかかったり、排泄機能に影響が出たりする可能性があります。
  • 子宮収縮不全・弛緩出血:
    急な疲労や子宮筋の異常で、胎盤娩出後の子宮収縮が不十分になり出血が多くなる可能性があります。

赤ちゃんへのリスク

急激な圧力の変化やお母さんの呼吸の乱れによって、赤ちゃんにも負担がかかることがあります。

  • 赤ちゃんへの血流や酸素供給が滞るリスク:
    産道の急激な拡張に対応できず、赤ちゃんが呼吸の調整をできなくなる場合があり、一時的に血流や酸素供給が不安定になることがあります。
  • 羊水を吸い込んでしまうリスク:
    ストレスや酸欠により赤ちゃんが反射的に呼吸し、羊水を肺に吸い込んでしまう(羊水吸引症候群)可能性があります。
  • 胎児機能不全:
    急な分娩の進行で胎盤の機能が低下し、赤ちゃんに十分な酸素や栄養が行き渡らなくなることで発生する可能性があります。
  • 胎児アシドーシス:
    酸素欠乏状態が続き、赤ちゃんの血液が酸性に傾いてしまう状態です。
  • 脳出血:
    急激な分娩圧により、赤ちゃんの脳内の血管が破綻して出血するリスクがあります。

ママにも赤ちゃんにも優しいお産「ガスケアプローチ」

スピード出産は母子ともにリスクを伴うため、「急いで産む」ことを意識するよりも、「安全かつスムーズに、適切なペースで産む」ことが大切です。

いこまともみレディースクリニック 産科では「ガスケアプローチ」をおすすめしており、お母さん・赤ちゃんの両方に負担が少ない快適なお産を目指しています。

ガスケアプローチとは

ガスケアプローチは、フランスの産婦人科医ド・ガスケ医師が提唱したメソッドです。

呼吸と姿勢を整えることに重点を置き、骨盤底筋への負担を減らしながら、自然で安全なお産を目指します。

適切な呼吸法と体位を用いることで、お母さん自身の力を自然に引き出します。

ガスケアプローチのメリット

ガスケアプローチを取り入れることで、以下のようなメリットが期待できます。

  • 患者さんが「一番楽だ」と感じる体位で陣痛〜分娩を行える
  • 産道が広がりやすい姿勢で出産できる
  • 産道が広がることで赤ちゃんが通りやすくなり、分娩がスムーズになりやすい
  • 赤ちゃんに十分な酸素が届きやすく、赤ちゃんが元気で生まれやすい可能性がある
  • 骨盤底へのダメージを減らし、産後の身体も楽になる

関連記事:いきまないお産!~ガスケアプローチ~ YouTubeが公開されています

関連記事:ガスケアプローチで安産になる理由~それは道が広いから~

 

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まとめ

出産がスムーズな方にはさまざまな特徴がありますが、大切なのはスピードよりも「質」です。

分娩に焦りを感じてしまうと母子ともにリスクがあるため、安全で穏やかなお産を目指しましょう。

「いこまともみレディースクリニック 産科」では、お母さんと赤ちゃんが安心してお産に臨めるよう、ガスケアプローチなど負担のかかりにくい分娩方法をご提案しています。

出産に対する不安や体調について気になる点がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

医師・看護師・助産師が一丸となって、お母さんと赤ちゃんとの対面を全力でサポートさせていただきます。

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