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「なんだか最近、寝ても寝ても眠気がとれない…」
「仕事中なのにどうしても起きていられない」
妊娠初期を迎えた方の多くが直面する「異常なまでの眠気」。周りから怠けているように見えていないかと不安になったり、思うように動けない自分を責めてしまったりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、この時期の眠気は、お腹の赤ちゃんを育むために体が一生懸命働いているサインでもあります。
この記事では妊娠初期に眠気が起こる原因から、無理のない対処法、カフェイン摂取の注意点までを詳しくお伝えします。
妊娠初期に眠気が起こる原因
妊娠初期は、どうしてこれほどまでに強い眠気に襲われるのでしょうか。
これには、お母さんの体内で起こる大きな変化が関係しています。
プロゲステロン(黄体ホルモン)の急増
妊娠状態を維持するために必要な「プロゲステロン(黄体ホルモン)」が急に増えることが、眠気の大きな原因のひとつです。
このホルモンには強い催眠作用があり、体内で分解される過程で強い眠気を引き起こします。
妊娠初期の慣れない環境にお母さんや赤ちゃんが疲れてしまわないよう、身体が「休んでください」とサインを送っている状態だと覚えておきましょう。
自律神経の乱れ
妊娠によるホルモンバランスの急変は、自律神経にも影響を及ぼします。
自律神経が不安定になると、夜にしっかりと身体を休めるモードに切り替わりにくくなり、寝つきが悪くなったり浅い眠りが続いたりすることがあります。
その結果、夜間の睡眠不足を補うために日中の眠気が強まってしまいます。
鉄分不足による貧血
妊娠すると、お母さんの身体は赤ちゃんへ優先的に血液を送るようになります。
その結果お母さんが鉄分不足(貧血)になりやすく、脳への酸素供給が低下することがあります。
頭にしっかりと酸素が回らないと、ぼーっとしたり、強い倦怠感とともに眠気を感じたりすることにつながります。
基礎体温の上昇
妊娠初期は「高温期」が続くため、身体は普段よりも基礎体温が高い状態を維持します。
本来、人は夜に体温が下がることで深い眠りにつけるようになっていますが、体温が高いままだと寝つきが悪くなったり、熟睡感が得られなかったりします。
こうした「睡眠の質低下」が、日中の眠気を引き起こします。
妊娠初期の眠気はいつまで続くの?
この眠気はいつまで続くのか、と先が見えない不安にお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
一般的に強い眠気は妊娠4週頃から始まり、胎盤がほぼ完成する安定期(16週頃)に入ると自然と落ち着くケースが多いとされています。
ただし、安定期を過ぎても眠気が続く方や、逆に初期の段階でスッと治まる方もいらっしゃるなど、症状は千差万別です。
妊娠の経過や体調はお一人おひとりの個人差が大きいため、周りと比べすぎず、ご自身の身体の声に耳を傾けながら歩調を合わせていくことが大切です。
関連記事:妊娠初期症状はいつから始まる?時期別の症状と受診のタイミング
妊娠初期の眠気への対処法
眠気覚ましといえば「冷たい水での洗顔」や「軽いストレッチ」などが一般的ですが、妊娠中の身体にはより一層優しい対処をしてあげましょう。
ここでは、妊娠初期の困った眠気に試してみたい対処法についてご紹介します。
なお、カフェインを眠気覚ましとして摂取したい方の注意点については、次の見出しでも詳しくご紹介しているのでぜひご覧ください。
眠くなったら仮眠を取る
「眠い」と感じたときは、身体が休息を必要としているサインです。
可能であれば我慢せず、15~30分程度の仮眠を取りましょう。少し横になるだけでも脳がリフレッシュし、その後の活動が楽になります。
寝すぎると夜の睡眠に響くため、アラームを設定して「質の良い短時間睡眠」を心掛けてみてください。
入浴による入眠サポート
夜の睡眠の質を上げるために、入浴を工夫するのもひとつの方法です。
シャワーだけで済ませず、就寝の1~2時間前にぬるめのお湯にゆっくり浸かりましょう。
お風呂上がり、温まった身体が自然とクールダウンしていく心地良いリズムが、深い眠りへのスムーズな入口になります。
就寝前のスマホ利用を控える
布団に入ってからスマホを触ってしまうと、ブルーライトの影響で脳が覚醒してしまいます。
また、目を酷使すると神経の働きに必要なビタミンB群を消耗してしまい、結果として睡眠の質が下がってしまうことになりかねません。
寝る前はデジタル機器の使用を控え、目と心を休める時間にしてあげましょう。
関連記事:妊娠中の睡眠について
関連記事:妊娠初期は体がだるい?妊娠のチェックリストとだるさ対策を解説
妊娠初期の眠気覚ましにカフェインを摂取する場合の注意点
眠気覚ましの定番であるコーヒーや紅茶の「カフェイン」ですが、妊娠中の摂取には注意が必要です。
カフェインは胎盤を通過しやすいため、お母さんが摂取した分がそのまま赤ちゃんにも届いてしまいます。
しかし、赤ちゃんはカフェインを上手に代謝することができず、過剰に摂取すると、低体重や発育阻害、流産などのリスクを高める可能性が指摘されています。
また、カフェインには鉄分やカルシウムの吸収を妨げる働きもあるため、お母さんの貧血を悪化させてしまうこともあります。
摂取量としては、1日200㎎(マグカップ1~2杯程度)までが目安です。
近年はカフェインレス(デカフェ)の美味しい飲み物も増えているので、上手に活用しながら気分転換を楽しんでみてくださいね。
関連記事:【妊娠初期】妊娠したら気をつけること|生活習慣や夫にも知ってほしいこと
妊娠初期の眠気がひどい場合のクリニック受診の目安
「ただの眠気だから」と、一人で我慢する必要はありません。
以下のような症状がある場合は、我慢せず受診するようにしてください。
- 日常生活が送れないほどの強い倦怠感がある
- つわりなどが原因で、食事や水分が十分に摂れない
- こむら返り(足がつる症状)を頻発する
特にこむら返りが頻繁に起こる場合、睡眠不足・栄養不足・血行不良などのサインであることも考えられます。
産科はお母さんと赤ちゃん、そのご家族を守るためにあります。
いこまともみレディースクリニック産科では、妊娠に伴うさまざまな身体の変化に対し、丁寧にケアをさせていただきます。
初めての妊娠で眠気などの症状に戸惑っている方、上のお子さんを見ながらの生活に不安がある方も、ぜひそのお気持ちをお聞かせください。
産科スタッフ一同が、妊娠期間はもちろん出産後まで二人三脚で寄り添います。
関連記事:妊娠中のこむら返り~切迫早産や妊娠高血圧になる危険信号かも!~
まとめ
妊娠初期の眠気は、新しい命を育むためにお母さんの体が一生懸命変化している証拠です。
今は「頑張りすぎないこと」こそが、赤ちゃんとお母さんのための大切なお仕事なのだと考えてみてくださいね。
いこまともみレディースクリニック産科では、妊娠中のお悩みや体調の変化に対し、お一人おひとりの気持ちに寄り添いながら丁寧にサポートさせていただきます。
眠気だけでなく、何か不安なことがあればお気軽にご相談ください。医師や看護師と一緒に、健やかなマタニティライフを歩んでいきましょう。
