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2026.06.02 BLOG
前駆陣痛から本陣痛までどのくらい?見分け方と病院に行くタイミングを解説

臨月を迎えると、いつお産の兆候が来るのか、毎日ドキドキして過ごす妊婦さんも多いでしょう。

お腹が張ったり、重い生理痛のような痛みを感じたりすると、「これって陣痛?」と緊張してしまう方もいらっしゃいます。

この記事では、お産の準備運動である「前駆陣痛(ぜんくじんつう)」と本陣痛の見分け方、前駆陣痛から本陣痛へ移行するまでの時間、そして病院へ連絡する際の目安について分かりやすく解説します。

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前駆陣痛とは?出産前に現れる体のサイン

お産が近づくと、まずは「前駆陣痛」と呼ばれる症状が起こる場合があります。

これは、本番の陣痛に向けて、身体が徐々に準備を始めているサインです。

前駆陣痛とは

前駆陣痛とは、本陣痛が始まる前に現れる、不規則なお腹の張りや痛みのことです。

医学的には「ブラクストン・ヒックス収縮」と呼ばれており、海外では「偽陣痛(ぎじんつう)」と呼ぶこともあります。

予定日前なのに痛みが出ると不安に感じる方もいらっしゃいますが、これは子宮が赤ちゃんをスムーズに押し出すために行っている「準備運動」であり、身体の異常ではないため安心してください。

前駆陣痛が始まるタイミングには大きな個人差がありますが、多くの妊婦さんは臨月(妊娠36週前後)に入ったあたりから感じ始めます。

とはいえ、前駆陣痛をほとんど感じないまま本陣痛を迎える妊婦さんもいらっしゃるため、張りや痛みがないからといって心配しすぎず、お産に向けてゆったりと心の準備を整えましょう。

前駆陣痛の痛みの特徴

前駆陣痛の張りや痛みには、以下のような特徴が見られます。

  • 下腹部を中心とした局所的な痛み
  • 生理痛や下痢のような鈍い痛み
  • 痛みの間隔や強さが不規則
  • 安静にしたり姿勢を変えたりすると和らぐ
  • 夜間に強くなりやすい傾向がある

「痛いな」と思っても、しばらく休んでいるうちに消えてしまう場合は、本陣痛ではなく前駆陣痛である可能性が高いでしょう。

前駆陣痛と本陣痛の見分け方

前駆陣痛と本陣痛を正しく見分けることで、落ち着いてお産の準備を進められます。

どこに注目すれば良いのか、具体的なポイントを見ていきましょう。

痛みの規則性や強さで見分ける

両者を見分けるための最大のポイントは、「痛みの規則性」と「強さの変化」にあります。

日本産科婦人科学会では、本陣痛(分娩の開始)を「10分以内、または1時間に6回以上の規則的な子宮収縮が起こり、お産へと至るもの」と定義しています。

つまり、時計で測ったときに痛みの波が規則的なリズムを刻んでいて、時間が経つにつれて徐々に痛みが強くなっていく場合は、本陣痛が始まっていると判断して良いでしょう。

他にも、両者には以下のような違いがあります。

前駆陣痛 本陣痛
間隔 不規則(バラバラ) 規則的(10分以内)
痛みの強さ 強弱を繰り返す 徐々に強くなる
持続時間 短く、自然に治まる 長く、休んでも治まらない
安静時の変化 和らぐことが多い 軽減しない

見分けがつかないときの対応

初めての出産の場合などは、「測ってみたけれど規則的なのかどうか判断できない」「夜中だからどうしていいか分からず不安」と混乱してしまうこともあるでしょう。

このようなときは、決して一人で判断しようとせず、以下のポイントを参考に落ち着いて対応してみてください。

  • 横になって安静にし、痛みの変化を観察する
  • 陣痛アプリで間隔を10〜20分ほど記録する
  • 痛みが治まらない、または強くなる場合はかかりつけの産院に連絡する

「夜遅くに電話したら迷惑かも」と遠慮する必要はありません。

不安なときはかかりつけ医に相談し、具体的なアドバイスをもらうことも大切です。

前駆陣痛から本陣痛までどのくらい?

前駆陣痛が始まったら、そこからどのくらいで本陣痛へと移るのでしょうか。

 前駆陣痛から本陣痛までの一般的な時間

結論からお伝えすると、前駆陣痛から本陣痛へと移行するまでの時間には大きな個人差があります

前駆陣痛が始まったその日のうちに、数時間で本陣痛へとつながるスピード出産の方もいれば、数日から1か月近くも前駆陣痛の波を繰り返す方もいらっしゃいます。

そのため、「前駆陣痛が来たからといって、すぐに赤ちゃんが生まれるとは限らない」ということを知っておくだけでも、心の余裕をもって過ごせるでしょう。

初産婦と経産婦で異なる時間目安

前駆陣痛から本陣痛までの時間だけでなく、本陣痛が始まってから実際に赤ちゃんが生まれるまでの「分娩時間」にも注目してみましょう。

経験 時間の目安
初産婦 12〜16時間程度
経産婦 5〜8時間程度

※あくまで一般的な目安となります

初産婦さんは子宮口や産道が硬く、開くまでに時間がかかるため、長丁場になりやすい傾向があります。

これに対し経産婦さんの場合、すでに出産を経験しているため、初産婦さんに比べて半分程度の時間で出産に至るケースが多く見られます。

時間に個人差がある理由

時間にこのような個人差が生まれるのは、以下のように妊婦さん自身の身体の状態が深く関係しているためです。

  • 子宮口の柔らかさや開き具合
  • 赤ちゃんの頭(児頭)の下がり具合
  • 妊婦さん自身の体質や緊張の度合い
  • 前駆陣痛を感じる感覚の個人差

お産への不安から身体がギュッと緊張してこわばってしまうと、子宮口の開きがゆっくりになってしまうことがあります。

なかなか本陣痛につながらないときは、「赤ちゃんが外に出るための準備を一生懸命頑張っているんだな」とポジティブに捉え、できるだけリラックスして過ごす時間を大切にしてくださいね。

関連記事:出産(分娩)が早い人の特徴|スピード出産のリスクも解説

病院に行くタイミングと連絡の目安

本陣痛らしき規則的な痛みが来たら、いよいよ病院へ連絡するタイミングです。

初産婦さんと経産婦さんでは目安が異なるので、しっかり確認しておきましょう。

初産婦が病院に連絡するタイミング

初産婦さんの場合、「10分間隔の規則的な痛みが1時間以上続いたとき」が病院へ連絡する目安です。

ただし、以下のような状況にある場合は、上記の目安よりも早めに連絡しましょう。

自宅から病院までの距離が遠い 交通機関の利用に時間がかかる
妊娠経過に不安要素がある 痛みが急激に強くなっている

「まだ早いかもしれないから、もう少し我慢しよう」と無理をせず、自分の不安や直感に従って連絡を入れ、適切な指示を仰ぎましょう。

経産婦が病院に連絡するタイミング

経産婦さんの場合は、お産の進行が早いケースも多いため、初産婦さんよりも連絡のタイミングを前倒しにする必要があります。

一般的には、「15分間隔で規則的な痛みが続くようになったとき」が目安です。

連絡の際は、以下のポイントを意識しておきましょう。

  • 前回のお産にかかった時間が短かった場合は、さらに早めの連絡を
  • 経産婦は分娩進行が速いケースが多い
  • 自宅出産にならないよう余裕を持って判断する

すぐ連絡すべき緊急サイン

痛みの間隔が10分や15分に達していなくても、以下のような症状が見られた場合は、すぐに病院へ連絡し受診してください。

  • 破水(透明〜薄い黄色の液体が流れる、または少量ずつ漏れる)
  • 多量の出血や、生理2〜3日目以上のサラサラした出血が続く
  • 激しい持続的な腹痛(休まる時間がない痛み)
  • 胎動がいつもより極端に少ない、または1時間以上感じない
  • 強い頭痛、目のかすみ、急激なむくみ

特に破水の場合は、子宮内感染のリスクがあるため、陣痛がなくてもすぐに連絡が必要です。

破水時は入浴(シャワーも含む)を絶対に避け、水分を吸い取るためのタオルなどを持参して受診してください。

前駆陣痛が来たときの過ごし方

前駆陣痛が来ているということは、お産の本番が近づいているサインです。

この時間を少しでも快適に、リラックスして過ごすためのコツをご紹介します。

リラックスして体力を温存する

「いよいよ陣痛かもしれない!」と身構えてしまうと、緊張で筋肉が硬くなり、お産の進行を妨げたり痛みが増したりしてしまうことがあります。

前駆陣痛の段階では、いかに心と身体をリラックスさせられるかが鍵となります。

以下のような、自分がお気に入りのリラックス方法を見つけておきましょう。

  • ゆっくり入浴する(破水していたい場合):
    破水している場合は感染のリスクがあるため入浴・シャワーは避けること
  • 温かいハーブティーや白湯を飲む
  • 好きな音楽を聴く
  • アロマを焚いて気分を落ち着ける
  • 深呼吸やゆったりとしたストレッチを行う

食事と睡眠で出産に備える

これから始まる本陣痛とお産は、想像以上に莫大なエネルギーを消耗することになります。

動けるうちに、栄養補給と休息をしっかり行っておきましょう

  • 食べられるうちに、消化に良いものを食事に取り入れる
  • おにぎりやうどん、バナナなど、エネルギーになりやすい食品を選ぶ
  • こまめに水分補給を行う
  • 痛みの合間に横になって睡眠をとる

入院準備の最終確認

前駆陣痛が始まったら、まだ落ち着いて行動できるうちに、入院バッグなどの最終チェックを済ませておくと安心です。

  • 入院バッグの中身(母子手帳、診察券、保険証、産褥ショーツ、授乳ブラ、洗面用具など)
  • 産院から指定された持ち物リストとの照合
  • 産院の連絡先をスマートフォンと紙の両方にメモ
  • 家族やパートナーとの連絡手段の確認
  • 病院までの移動手段の手配

基本的に、妊婦さん自身が運転して病院へ行くのは絶対にNGです。

家族の運転が難しい場合に備え、前もって「陣痛タクシー(マタニティタクシー)」への事前登録を済ませておくこともおすすめです。

まとめ

前駆陣痛は、お腹の中にいる赤ちゃんが「もうすぐ会えるよ!」と教えてくれているサインです。

本陣痛への移行時間や痛みの感じ方には個人差があるので、周囲の体験談と比べすぎず、リラックスして本番を待ちましょう。

いこまともみレディースクリニック産科では、妊婦さん一人ひとりが抱えるお悩みや不安に徹底的に寄り添い、前駆陣痛の段階から本番のお産に至るまで、経験豊富なスタッフが温かくサポートさせていただきます。

「こんな小さな張りで電話していいのかな?」「夜中に連絡したら申し訳ないな」と迷うときこそ、遠慮なく私たちを頼ってください。

誰もがリラックスして快適なお産を迎えられるよう、温かい環境をご用意してお待ちしております

当院の出産やサポート体制にご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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