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石川県白山市の女性産婦人科医 いこまともみ です。
”安産のコツ”シリーズ、第4回は運動についてです。
安産はお母さんのためだけではなく、赤ちゃんのためでもあります。
妊娠中はお腹が張ってきたら横になって安静に…と言われますが、それは妊娠9か月まで。
妊娠10か月になったら、むしろどんどん動きましょう。
誰もが望む安産。でも何の準備もせずに、いきなりぶっつけ本番では安産とはいかないでしょう。
とくに初産婦さんはその可能性”大”です。
10か月をすぎても家でゴロゴロしている妊婦さんは、予定日になっても陣痛が来ない人が多いのです。
予定日を過ぎてから焦って体を動かしても、時すでに遅しです。
子宮口は子宮が張ることで少しずつ広がります。9か月までは子宮が張ると安静にしますが、10か月を過ぎればむしろ喜ばしいことです。
10か月になったら、あえて子宮を張らせて、子宮口を広げておきましょう。
陣痛がきたときに子宮口の開きが0㎝からスタートする人と、3㎝からスタートする人では、圧倒的に後者の方が有利です。
子宮口は3㎝まで開くのに1番時間がかかるからです。
日頃からよく体を動かし子宮を張った状態にしておくと、陣痛がくる前に子宮口が開いてくれます。
ウォーキング、スクワット、掃除…なんでも良いので、こまめに体を動かしましょう。
まさかこれだけのことで?と思うかもしれませんが、とっても効果があります。
昔の女性は産気づく直前まで、田んぼや畑仕事をしていました。出産のぎりぎりまで働き、体を動かしていたのです。
現代では産休があるので働くことはありません。
その代わりに、意識して体を動かすようにしないと現代では安産は難しくなってしまったのです。
スクワットは腰や膝を傷めないように、正しい姿勢でおこないましょう。
おすすめのマタニティスクワットの動画です。こちらのリンクからご覧ください。