石川県白山市の女性産婦人科医　いこまともみ　です。

超安産になる分娩方法　『ガスケアプローチ』　について、引き続きお話ししたいと思います。

 

テレビドラマの出産シーンを思い浮かべてください。

分娩台の手すりにつかまり、助産師の「はい、息を吸ってー！　いきんでー！」という掛け声に合わせて、思いっきりいきむ汗だくの妊婦さん…。

正直言いますと、こういうお産は古いお産です。

それはなぜか？　”いきむ”ということに着目してお話ししますね。

 

この”いきむ”という作業。医学用語では　”努責（どせき）”といいます。

出産時、無理にいきめばいきむほど、子宮が下がります。

子宮が下がるとどうなるか。産後の尿漏れの原因となります。

産後の尿漏れを予防するには、できれば努責（いきむこと）は10回以内が望ましいとされています。

理想的なお産では、無理に何回もいきまなくても、自然ないきみだけで赤ちゃんは産まれます。

ママの本能による自然ないきみは、体のダメージを最小限に抑えることができるのです。

 

さて、40代女性の2人に1人が尿漏れに悩んでいる事をご存じでしょうか？

中年女性の尿漏れの原因のほとんどがお産による後遺症です。

安産に導いてくれるだけでなく、将来尿漏れで悩まないよう、ママの体にも優しい分娩法がガスケアプローチなのです。

 

当院は院長をはじめ、ガスケアプローチの研修を受けたスタッフが多数在籍しており、ガスケアプローチでの分娩や女性のからだを保護する産前産後ケアに取り組んでいます。

詳しくはガスケアプローチのホームページをご覧ください。※当院は認定施設となっております。

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