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2023.10.27 BLOG
分娩台でのお産が難産になりやすい理由~それは道が狭いから~

石川県白山市の女性産婦人科医 いこまともみ です。

前回に引き続き、超安産になる方法 『ガスケアプローチ』 についてお話ししたいと思います。

 

安産のコツは産道をできるだけ広げることです。

赤ちゃんが通ってくる産道は、狭いだけでなく、場所によって幅が違ったり曲がったりしています。

そんな産道…少しでも広い方が産まれやすいのは一目瞭然ですね。

近年の研究で分娩時の体勢によって、産道が狭くなったり広くなったりすることが明らかになりました。

分娩時の体勢とは、どんな種類があるのでしょう。

日本で分娩台でお産する場合、ほとんどが仰臥位(仰向け)です。

この姿勢は、“仙骨”というお尻の骨が後ろで固定され動かなくなり、産道が狭くなります。

狭い産道を弧を描くように赤ちゃんが遠回りして降りてくるので、分娩台での仰向けのお産は時間がかかります。

赤ちゃんにとって最も産まれにくく、お母さんにとっても最も産みにくい体勢が仰臥位と言えるでしょう。

また仰臥位で仙骨の動きが制限されているお産では産道が狭いため、強くいきんで赤ちゃんを押し出さなければなりません。

その結果、産後に子宮が下がって子宮脱になったり、尿漏れが起きやすくなったりする傾向があります。

医学の進歩にともない、明治時代から分娩台で出産するようになりましたが、その出産法が難産を増やしてしまったという、なんとも皮肉な結果…。

一方、ガスケアプローチでの分娩は、ママが自然にしたいと思う体勢でのフリースタイル分娩です。

そうすると仙骨が固定されないので、産道が広くなります。

そして赤ちゃんは一直線に最短距離で広い産道を通ってくるので、あっという間に産まれます。

今まで常識だと思っていた分娩台でのお産と、ガスケアプローチのお産。

どちらが安産か…答えは明らかです。

 

当院は院長をはじめ、ガスケアプローチの研修を受けたスタッフが多数在籍しており、ガスケアプローチでの分娩や女性のからだを保護する産前産後ケアに取り組んでいます。

詳しくはガスケアプローチのホームページをご覧ください。※当院は認定施設となっております。

ド・ガスケ研究所、ガスケアプローチ、ペリネケア | De Gasquet Japan | Paris

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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