石川県白山市の女性産婦人科医　いこまともみ　です。

今回は　”妊娠線”　についてお話ししたいと思います。

 

妊娠線、なんとか防ぐ方法はないか・・・妊婦さんなら一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

妊娠は嬉しいけど、妊娠線は絶対つけたくない！というのが妊婦さんの本音でしょう。

妊娠線を予防するクリームが多数販売されていますが、残念ながらあまり効果はありません。

ネットや雑誌に予防クリームの広告がたくさんあるのに、医療機関でそれらを積極的にすすめられることがないのは、そもそも効かないからです。

 

クリームを塗るより妊娠線を予防する効果的な方法があります。

それは　”姿勢”　を正すことです。

「姿勢？」　とう声が聞こえてきそうですが、…そう　”姿勢”　なのです。

妊娠線ができるのは、子宮が大きくなってお腹の皮膚が急激に引き伸ばされるためです。

その時に妊婦さんの姿勢が悪く、そり腰になっていると子宮が前に飛び出します。

これを尖腹（せんぷく）といいます。

この尖腹の状態では、ますますお腹の皮膚が引き伸ばされます。

以前に尖腹が難産になりやすいことをこのブログでもお話しましたが、妊娠線ができた人はそもそも尖腹が理由なので、難産になりやすいのです。

安産のコツ⑥　～尖腹を治す～

姿勢が悪いと、妊娠線はできるし、難産にもなるし…良いことが一つもありません。

妊娠したらまず姿勢を整えること。背筋を伸ばし、腹式呼吸を取り入れ、生活習慣を整えましょう。

当院では妊娠中の姿勢チェックをおこなっております。

正しい姿勢を身につけ、妊娠線のないお腹を目指しましょう。

結果として安産にもつながります。